暁のかたる・しす

文筆家/編集者・中川大地のはてなダイアリー移行ブログです。

2005-01-01から1年間の記事一覧

惑星開発委員会『PLANETS Vol.1』に寄稿しました

最近、「週刊野ブタ。」がらみ等でツルむことになった合コンサークル惑星開発委員会さんが12/30冬コミ合わせで出す『PLANETS Vol.1』に、評論「『幻想浮遊系』ポップの時代 〜『虚構の時代』を彩った知られざるオタク系音楽の裏J-POP史〜」を書かせてもらい…

ドラマ版『火垂るの墓』を観た

清太と節子を追い出すオバさん側の立場から描くという、時代が一回転した00年代ならではの視点が注目だった11/1のドラマ版。土曜9時枠の『女王の教室』に『野ブタ。をプロデュース』といった今時リアリズムを踏まえたうえで前向きなメッセージ性を持たせた…

macoron、盛況のうちに終了!

念願にしていた遊佐未森メインのラウンジイベント「macoron〜夕涼み音茶会」での初DJ、誰よりもトチリながらなんとかしのいだ!……かな? 基本、アルバムしか持ってない、ライブも一度しか行ったことのないというぬるファンの僕ですが、拙いMCでごまかし…

【音楽イベント告知】macoron 〜遊佐未森 夕涼み音茶会〜

積年の念願だった、幻想浮遊系ポップのイベントをmixi有志の呼びかけでついに開催決定! 今回は、遊佐未森メインでいきます。 『macoron(マコロン) 〜遊佐未森 夕涼み音茶会〜』開催日時 :2005年09月24日(土曜日) 17:00〜23:00 開催場所 :高円寺 SALON by …

選挙、どうしよっかな

たまには政治の話。 いまのところ僕は郵政民営化、積極的に反対。 郵政民営化が官から民へ資金を動かし、財政再建に貢献するというのはこれまでの実績をみるかぎり、根拠のない宗教的信念にすぎない。国債の引き受け手をなくして日本がハイパーインフレに陥…

ウルトラマンは助けてくれない 「命(ぬち)ど宝」ーーウルトラマン脚本家・上原正三の見た戦争 担当:佐藤賢二(id:gaikichi)

そして本特集を締めくくる、存命の戦争体験者からの唯一の証言。「昭和20年で戦争が終わらなかった」沖縄から、現在につらなる体験として、そのリアリティを子供向け特撮番組に込めつづけた語り部の誠意を、『帰ってきたウルトラマン』ほかの上原作品の場面…

不関旗一旒 海軍二等兵曹 笠原和夫 担当:河田拓也(id:bakuhatugoro)

本特集のクライマックス、河田拓也の積年の思いが込められた圧巻の笠原評伝。『仁義なき戦い 広島死闘編』で北大路欣也演ずる山中が、戦後のすべての虚妄を撃ち抜くかのようにピストルを構えるモノクログラビアは、全体的におとなしめな誌面レイアウトの中で…

歩兵と将校の戦争 古山高麗雄と吉田満 担当:荻原魚雷

戦争という経験はあまりにも苛烈で巨大すぎ、そこに関わったひとりずつの人間は、結局のところ自分自身の立場と体験に認識を閉ざされざるをえない。とりわけ敗戦という結果がもたらした不自由と屈折が、立場の異なる戦争体験者相互の歩み寄りをなおさら困難…

岡本喜八と山田風太郎 交錯する巨視(マクロ)と微視(ミクロ)ーーニヒルな視点で戦争を見つめた昭和モダニストたち 担当:佐藤賢二(id:gaikichi)

バトンはここで初めて直接の戦中派へ。とかく平和の下での想像力が戦争を極端に悲劇的か英雄的かの大仰な物語としてのみとらえがちなところ、そこには生身の人間なればこその卑小で滑稽でさえある日常性が紛れこむ非「物語」的なありさまをクールに描いた、…

「戦争」を描いたビジュアル作品レビュー10 担当:佐藤賢二・河田拓也・奈落一騎・中川大地・久能五郎

福井・こうの登場の前提となる、代表的なビジュアル・エンタテインメントの来歴を通じて、戦後日本人の「戦争」イメージへのその影響や反映のありさまの変遷を辿る。取り扱い作品は『ゴジラ』『はだしのゲン』『総員玉砕せよ!』『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦…

2人の1968年生まれが語り継いだ「戦争体験」 『終戦のローレライ』と『夕凪の街 桜の国』 担当:中川大地

特集扉を挟んでの上述第一記事。「戦争を知らない子供たち」といわれた世代のそのまた子供にあたるいまどきの30代以下の世代が、戦後60周年という節目にあって、あの戦争をいかに自らの生の実質に繋がる普遍の物語として受けとめうるか。やがて戦争の直接体…

巻頭インタビュー:角川春樹「桜散り……、また桜咲く」 担当:奈落一騎

『男たちの大和』で角川映画の本格復活をはかる春樹氏のダイナミック・レンジを余すことなく拾い上げた、奈落一騎渾身のヒロイック・ダイアローグ。本特集に入る前に、脳天直撃の祭囃子が、読み手の人間観をバックリと拡げてくれます。

War Experience Baton

告知のタイミングがすっかり遅ればせてしまいましたが、HDDの片隅に溜まった音楽消費物なんかよりもはるかに大事なバトンの受け渡しに携わった仕事が、先頃世に出るはこびとなりました。隔月刊『TONE』創刊2号(ユニバーサル・コンボ) 特集:エンタテイメ…

Musical Babanton

えっと6/18付けでblogでしののめさん、mixiでぴょん太さんからMusical Batonなるミームをたまわり、「ああ、反対方向から同位相の波が来たら打ち消し合うのが筋だよな」とか小理屈こねてついハスに構えてしまう厨房マインドと、ハヤリモノに乗りたいミーハー…

仕事宣伝・『Z GUNDAM HISTORICA 01』

昨日の会議中、今年の中核編集仕事である『Zガンダムヒストリカ』の劇場版スペシャル号(ISBN:4063671828)の見本誌がいよいよ到着。 これの制作途上、以前某SNSで不隠なバトルめいた日記を書きつけたこともある、イロイロあった号なので感慨もひとしお。と…

わたし的なすみだ新東京タワー許容の条件

先日の日記コメントの提案にしたがって、よおく前向きにかんがえてみた。 # geroman_suplex 『いっそ通天閣界隈をモデルケースとして、偉い人が一方的に押しやってきた際物建造物をも「想定内です」といわんばかりに文化的必然の賜物のように受け止め、自分…

向島スロー風土などとすっとぼけたことを

言ってる場合ではなかった……。 墨田・台東が有力候補地 新東京タワー建設構想 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050328-00000099-kyodo-bus_allすみだタワー http://www.sumida-tower.jp うひゃあ、うちから500mと離れてネーヨ!国策だよね、これ…。なん…

わたしのファスト風土体験

とりあえず様々な新しい問題が生起する地方都市や郊外都市ではないが、実質的な伝統が無傷で息づく本来の下町とまではいいがたい、せいぜい「スロー風土」程度のグラデーションにある自らの地元意識を昨日の日記で確認した勢いで、mixiの「ファスト風土」コ…

地元づいてます

1月に10年ぶりの中学同窓会をやって以来、プライベートの中心はやたらと地元向島のダチと過ごすことが多い。金曜夜は2年のときまでちょっとだけかじった元剣道部の飲み会、土曜は小学校以来の仲間4人と最寄り駅そばで焼肉会という具合で、ハイペースでの…

やっちまった

iPod+Belkinマイクで臨んだ漫画家さんのインタビュー90分間、まったく録れてなかった。 ………。 ま、なんとかするさ。 それにしても、花粉がひどい。 目が開かない。 記憶がたどれん…。

『オペラ座の怪人』観る

昨日曜はメイルゲーム時代の友人たちとともに品川プリンスシネマのプレミアシートで『オペラ座の怪人』を観てきた。 なんでも友人たち、先月も同じ劇場で予約なしで観ようとしたところ席が一杯で、仕方なく通常料金の700円増しで『アレキサンダー』を観る羽…