暁のかたる・しす

文筆家/編集者・中川大地のはてなダイアリー移行ブログです。

選挙、どうしよっかな

たまには政治の話。

いまのところ僕は郵政民営化、積極的に反対。
郵政民営化が官から民へ資金を動かし、財政再建に貢献するというのはこれまでの実績をみるかぎり、根拠のない宗教的信念にすぎない。国債の引き受け手をなくして日本がハイパーインフレに陥るリスクを高めるだけだという、データに裏打ちされた↓ここでの議論に、まだ有効な対論をみたことがないので。
http://www.geocities.jp/dokodemodoa_jp/

財政再建の理想にして王道は、やっぱりリフレ派の主張するデフレ脱却→税収アップ→何十年をかけての赤字脱却、という道しかないんじゃないかな。
リフレ派の構造改革批判の議論についてはhttp://hotwired.goo.ne.jp/original/noguchi/index.html

とはいえ、外交やその他の内政については民主党はまるで支持できないし、郵政民営化さえなければ小泉自民党で全然かまわないんだがな……。
将来の経済再生・財政再建・社会構造への格差拡大への懸念をおして現体制を選ぶか、政権とったらマトモになるだろうと見越して、あらゆるリスクをおして今回だけはカウンターパワーとしての民主党を選ぶか。

まあ、希望する政策傾向のラインナップがきちんとそろった選択肢がないっていうのはいつものことだ。しょせん個々人にとっての選挙の本質なんて、実質的な「政治体制の選定・制御」なんかではなく、自分の中の信心確認の儀式にすぎないとか思ってる封建主義者見習い検定受検志願三日坊主としては、あくまでオマツリ参加の気分で、最後にノリで決めるつもりですけどね。

ま、たかが選挙。あまり思いつめず、気楽にいきましょう。
結局、意識的になんて改善できない日本の将来や世界の矛盾なんかを気をとられて現実逃避するより、個人が自分の力の届く立場分際の範囲で精一杯がんばんなきゃいけない「人生の本筋」は、いくらでも他にあるのだ。