暁のかたる・しす

文筆家/編集者・中川大地のはてなダイアリー移行ブログです。

【仕事告知】講談社BOX「パンドラ」vol.3に『ひぐらしのなく頃に』論

縁あって、現在発売中の講談社BOXマガジン「パンドラ」vol.3での『ひぐらしのなく頃に』小説版完結特集の評論執筆陣の一人として、「『ひぐらしのなく頃に』が到達したところ 〜「共同性」と「公共性」の相克の果てに〜」を書かせていただきました。

パンドラ Vol.3 (講談社BOX)

パンドラ Vol.3 (講談社BOX)

考えてみれば、自分が編集した本以外でまとまった評論を商業原稿で書いたって『エヴァンゲリオン・スタイル』以来だなあ……。気がついたら、干支が一巡りしちゃってら(笑)。ちとノンビリと、スローなリア充ライフに現を抜かしてきすぎたかも。。

ともあれ、今回は同誌の大幅リニューアル第1号ということで、誌面全体豪華ラインナップで相当ホットな作りになっているようで、そういう活きのいい現場で機会をもらえて光栄でした。(…といっても、現時点でまだ見本誌が到着しておらず、現物を見れていないのですが。。)以下、編集長のN崎さんがメルマガで配信されていた告知文も貼り付けておきましょう。僕も一読者として楽しみです。

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【号外】『パンドラ Vol.3』いよいよ予定通り発売!!
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ども! パンドラ二代目編集長のN崎です。前回、号外メルマガでお知らせします……
と言っておきながら、遅くなってすいません! 特に毎回なぜか私のメルマガを楽しみに
反応してくださっている皆さまには、申し訳ない気持ちでいっぱいです!!
という訳で、お待たせしてしまった分、今回のメルマガでは、コピペが一度では
出来ないくらい『パンドラ Vol.3』のコンテンツを一挙にご紹介したいと思います!
まず最初は『「ひぐらしのなく頃に」完結記念特集!』。
巻頭カラーで、ともひさん描き下ろしのイラストーリー『昭和五十八年夏、雛見沢村』。
そして特大ボリュームで贈るネタバレ注意の『竜騎士07 超ロング五万字インタビュー』。
歴代担当者にBTさんも集まって、かなり熱く語り合ってます! そして、いよいよ
今週末4月18日(土)より公開の映画『ひぐらしのなく頃に誓』監督・及川中監督の
本音インタビュー『“70年代の魂”は封印して』。また評論として、考察サイト「PARADOX」
代表のKEIYAさんが「境界」について、ゼロアカの「暴れ鹿」藤田直哉さんが「人格障害」、
気鋭のアニメ系ライター兼編集者の中川大地さんが「共同性」と「公共性」、
『空想東京百景』でおなじみの ゆずはらとしゆきさんが「全体小説」という、それぞれの
キーワードを通して熱い原稿を寄せてくれました! 今回の『ひぐらし』特集は、
キャラ紹介や名場面集といった記事よりさらに一歩踏み込んで、『ひぐらし』の本質に
迫れたのではないかと自信をもっておススメします!!
そして、いよいよ放映開始が7月に迫った『「化物語」アニメ化記念特集!』。
『アニメ監督 新房昭之を知る3つの手がかり』と題し、これまでの作品紹介、
西尾維新さんとの初対談、新進気鋭の評論家・黒瀬陽平さんによる評論『キャラクター
だけの世界 ―-美少女アニメとしての新房+シャフト作品』というアニメへの期待が
ビンビンに高まる充実の内容です。
もちろん西尾さんは、赤衣丸歩郎さんをイラストに迎えた連載セパタクロー小説
『蹴語 NO-SIDE』も、シオミヤイルカさんがコミック化する『零崎双識の人間試験』も
絶好調! 待望のアニメ放映へ向けて超テンション上がってます!!
3つ目は、『初披露! “脅威の新人”特集』。
5月に刊行される話題の超弩級型探偵小説『ファイナリスト/M』天原聖海さんの
前菜的小説『アンティパスト/L』。そして、初の流水大賞受賞となった『白の断章』
(『機械仕掛けの泡』改題)鏡征爾さんの書き下ろし小説『向日葵とRose-Noir』。
また、『マッドドリーム・アンド・マジカルワールド』の黒乃翔さんの新作書き下ろし
『ビデオ・デイドリーム・ガール』も掲載。特に、今回初めて皆さまの前に登場する
天原聖海さんと鏡征爾さんが持つ独特の“世界”の面白さにご注目ください!☆
そして、講談社BOXといえばイベント!
ニコニコ動画にて生中継された『東浩紀ゼロアカ道場 第5回関門』の画面には
映らなかった側面をライター・さやわかさんがレポート。そして道場主・東浩紀さんが、
いよいよ最終局面に向かう『ゼロアカ道場』の現在を総括した論考『批評から祭りへ、
そしてまた批評へ』。『ゼロアカ』という“試み”の功罪を含めた結果と可能性を冷静に
見つめながら、その上で前に進もうとする真摯で熱い原稿です!
また、『ゼロアカ道場』とは別に、講談社BOX発の新たなイベント企画も始動します。
その募集記事も掲載されますので、楽しみにしてください!!
また、今回初めて『パンドラ』に登場する方もご紹介します。
大久保町の決闘』などで知られる田中哲弥さんの書き下ろし不条理小説、
『サゴケヒ族民謡の主題による変奏曲』。タイトルからは何の小説かわかりませんが、
最初は爆笑しながら楽しく読み進めると……と、これ以上言うとネタバレになりそう
なので、続きは是非とも本編で!
さらに、『ゼロ年代の想像力』で批評界に旋風を巻き起こした宇野常寛さんも新連載批評
『ソフト・スターリニズムの映画/物語論』で登場! 記念すべき第1回は、全世界で
流通するブルーレイディスクの12.5%を占めると言われる映画『ダークナイト』。あの
映画の中で一体何が行なわれていたのか、世界で何が起きているのか、非常によくわかる
「映画/物語論」です!
ちなみに、純粋に初登場ではありませんが、『団地ともお』で大人気の小田扉さんも
描き下ろし大河マンガ『コーヒーをいれよう』を本格スタート! マスター・ワタナベと
犬のゆるくて心温まる交流が、前回より6倍増ページで味わえます!!
最後になりましたが、前号からの続編となる佐藤友哉さん『2345 [実戦版]』もさらに
物語の核心へと進みます! また、名匠・石田敦子さんの『姉さんゴーホーム〈後篇〉』は
今号で感動のエンディング! もちろん、その他の豪華連載陣も大充実!!
そんな『パンドラ Vol.3』の発売日は、4月20日(月)です! 
どうぞ楽しみにお待ちください!!