暁のかたる・しす

文筆家/編集者・中川大地のはてなダイアリー移行ブログです。

[オトクイ-000:試運転]セットリスト

昨土曜のオトクイには、皆さんいっぱいのお運びありがとうございました!
ふりかえると千石空房の音楽イベントは、昨年5月に最初に遊佐未森の大正〜昭和レトロ歌謡カバーアルバム『檸檬』をキーコンセプトに据えた[macoron2]を行い、リニューアル日本古民家の雰囲気とアイデンティティに最もマッチした企画で幕開けました。
そこからギター弾き語りライブやアイリッシュライブ、M川さんの和房イベント内でのヒーリングDJ企画、「幻想浮遊系」全面解禁の [macoron3]、クリスマスジャズ、世界各地の倍音ワールドミュージックDJライブ、鈴木祥子カフェと、落ち着いた雰囲気のアコースティックor エスニックルーツ系音楽の枠内で土台を築きながら、徐々に幅を広げていくイベント経験を蓄積。
そうした基礎固めが済んで、いよいよ運営スタッフ外のDJの手による、hikaruさんの先週のジャーマンロックや、今回のSOSUKEさんのオトクイで、本格的な異種ハイブリッドに挑んでいく時期に入ったような気がして、感慨深かったですね。
今後も軸線は軸線で守りながら、AORやあとで告知する隙間ガールポップなど、よそではできない、さらなるバラエティ豊かなイベントを実現していきたいと思います!

というわけで今回の中川担当分のセットリストです。

【前半】
邦楽ボーカル曲中心に、80〜90年代ソフトロック/ガールポップ的で“メロウでなだらか”な僕の出身ジャンル「幻想浮遊系」と、90〜00年代的なクラブミュージック隆盛を経た“踊れるビート感”や“ダークな彼岸性”を備えたデンホリ路線との融合をはかった選曲を試みました。特に12→13のルーツ遡及の流れに、このセットリストのコンセプトが集約されてるかな。

1「New World」 新居昭乃『エデン』より
2「ラ・フェット」 ZABADAK『WELCOME TO ZABADAK』より
3「Lonely Rolling Star」 椛田早紀『塊フォルテッシモ魂』より
4「永遠とは」 ORIGA『永遠』より
5「Wild Horse」 Nav Katze『うわのそら』より
6「閉ざされた画室」 ALI PROJECT『Aristocracy』より
7「ナルシス」 久保田早紀『夢がたり』より
8「僕のビー玉」 ZABADAK『COLORS』より
9「サリーのビー玉」 新居昭乃『Sora No Uta』より
10「Sweet thing」 鈴木祥子『Hourglass』より
11「鳥の詩」 LiaAIR』より
12「夏草の線路 -Album Mix-」 KOTOKO to 詩月カオリ『LAMENT』より
13「夏草の線路(Ruby Grapefruits Version)」 遊佐未森『TRAVELOGUE』より
14「宇宙のまほろば」 島みやえい子『O』より
15「地平線」ZABADAK 『SIGNAL』より
16「BLUE」菅野よう子 『COWBOY BEBOP 3 BLUE』より

【後半】
海外曲やインストゥルメンタル中心に、電子音源と民族系音源を独自のかたちでハイブリッドした幻想系ポップミュージックの拡がり方を体感できるよう、トランス的な電子系リミックス曲群や「ポップ」と「ルーツ」を対比させる曲順で構成。ブルガリアンヴォイスの3→4とか、邦楽ニューウェーブ系の三味線曲で5→6、ガムランのリミックスと原曲で7→8、それから世界各地の音楽の共生をはかった「エコフォニー」を銘打った9で締める、という流れですね。

1「ブーゲンビリアReflect」 遊佐未森『Bougainvillea Reflect』より
2「Reincarnation」 Goddess in the Morning『Goddess in the Morning』より
3「Atomic Bird」 管野よう子『Song to fly』より
4「Devoiko Balno Li Ti E」 Quartette Slavei『Bulgarian Polyphony IV』より
5「あわの唄」 和完『The Sketch Of Moondays/Day Side』より
6「花の鳥」 木下伸市『魁』より
7「Black in White」 P-MODEL
8「Skar Jupen」 Tirta Sali『絢爛と超絶のガムラン』より
9「転生」 芸能山城組『輪廻交響楽』より
10「some other time」 Gabriela Robin攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.』より
11「Caribbean Blue」 Enya『Shepherd Moons』より
12「雪華の神話 -in X'mas mix-」 KOTOKOUZU-MAKI』より

あと、今回のトーク企画【ジャンル名を決めよう】の模様はまたのちほど!