暁のかたる・しす

文筆家/編集者・中川大地のはてなダイアリー移行ブログです。

惑星開発委員会『PLANETS Vol.2』校正中!

qyl010212006-07-25

去年の冬コミではお蔵出し原稿1本の寄稿に留まっていた惑星開発委員会ミニコミ『PLANETS』でしたが、8月13日の夏コミ合わせ(西地区“ほ”12a)で刊行されるVol.2では脱稿ホヤホヤ(笑)の評論「昭和ノスタルジーブームの真相」や木皿泉さんインタビュー「野ブタ。パワーの注入法」のほか、表紙&企画ページの撮影取材でモデルのかめちゃん(ぐしゃ人間)に鼻の下伸ば……もとい荷物持ちをさせていただいたりとか、今回は主宰の善良な市民こと宇野常寛くんにいろいろ迷惑かけたりかけたれたりしながらw結構いろいろ手伝わせてもらってます。

『PLANETS VOL.2』告知ページ
http://wakusei2ndplanets.web.fc2.com/

プロモーションブログ
http://d.hatena.ne.jp/wakusei2nd/

 で、いま目下初校チェックのヘルプ中だったりするんですが、今回のデキはなかなかすごい。つうか同人誌で校正やってるという時点でかなりすごいんですが(笑)、執筆者各位の寄稿評論がものすごくバラエティ豊かながら粒ぞろいで、前号のように「俺の原稿だけ浮いてるよな」感とは異なりバランスよく全方位を向いた役割分担感が強く、かつクオリティも総じて5割増しといった印象。
 そしてもちろん完全にミニコミの域を越えてるインタビュー陣が圧巻ですね。論壇・アカデミズムからは今の最強論客グループのひとり稲葉振一郎氏、純文学からは芥川賞候補作家の鹿島田真希氏、テレビドラマからは向田邦子賞脚本家の木皿泉氏、特撮からは『仮面ライダー響鬼』で物議をかもした平成ライダーシリーズの白倉伸一郎プロデューサーと、ほんと「どういう総合誌だよ!?」てなラインナップでしょう。

 というわけで、なんというか「ゼロ年代カルチャーの主題とは何か?」という論壇的な最先端を把握したい人にとっては、当代随一のガイドになっていると思います。もはや現代思想系の諸雑誌がタコツボ化して、別冊宝島的な突き詰めた評論ムックの系統が商業媒体に途絶えてしまっている今、うっかりそういう関心を持ってしまったやつに向けた満足できる雑誌はミニコミで作るしかない、というのが正味の状況なんでしょうけどね……。
 ともかく宇野くん、よくがんばった。もう一息だぎゃー。

 おっと、そしてコミケで買えない予定の人は、僕がマネージャーを務める「Artist Space 千石空房」(http://www.sengoku-kubo.com/)でも店頭および通販にて取り扱い予定! 売れ残りがあれば、ですけどね。