暁のかたる・しす

文筆家/編集者・中川大地のはてなダイアリー移行ブログです。

今期の朝こそ、天気になーーれ!

先週最大の「よかった」。
昨土曜日、先々期の『こころ』と並ぶ歴代まれにみるウンコ連続テレビ小説天花』が終わった。

本当に最後の最後まで血肉の通わない薄っぺらなお題目ばかりの学芸会芝居っぷりを逆に天晴れに思ってそれなりに視聴してきてしまったが、披露宴でのカセゴウこと辰巳琢郎の唐突な「ラブ・ミー・テンダー」余興にはさすがにキレた。

おのれら『てるてる家族』ファンに喧嘩売っとるんかい!!
2期連続の最終週でのネタ被り自体が無神経なうえ、入念なキャラ設定と初期からの伏線を見事に活かして和人の成長とそれを助けるローリーの見せ場を相乗的に盛り上げたあの巧みな『てるてる』最終回の『キャプテン・ラヴ』的展開を踏みにじる、何の必然性もないつまらん駄洒落ネタに怒り心頭。

このドラマのノリを、助平オヤジ目線で無理矢理イノセントに描かれた主演女優の大根ぶりと時代錯誤な筋書き展開から、当初は80年代大映ドラマになぞらえる声を散見したが、さにあらず。脚本・演出のすべての面にわたる不作為と天然の勘違いが結果した、ただの普遍的な駄作でしたね。

ああもう目が汚れた。
ちゅらさん』『てるてる』級とはいわんが、次の『わかば』はできればムカつかずに観ていける当たり障りのない「いつもの朝ドラ」水準の回復を期待。